「IDOL AND READ」 #24（2020年10月発売）
和田彩花　インタビュー（抜粋）

（アンジュルム卒業後はハロプロを離れ
YU-Mエンターテインメントに入ったのは
いろんなものが積み重なったからと話して･･･）

――では、これというひとつの理由があるわけではない？

　本当の本当のことを言ったら、精神的に
ちょっときつかったです。夜寝れないとか。

（中略）
――体の不調はどこから来ていたのでしょうか。
アンジュルムのリーダー、ハロプロのリーダーで
いることのプレッシャーとか？

　それは違います。一番の大きな理由と
しては･･････（相川）茉穂ちゃんですね。

――そうなんですか。

　茉穂ちゃんがグループから抜けたときに、
自分はグループにいるいっぽうで、美術を
学んでいて、美術から、人の多様さはもっと
あるべきという良い姿とか、未来的な部分を
自分に取り入れてました。なのに、私の仕事の
立場としては、なにがあっても仕事に行かなきゃ
いけないという環境で育っているので、当時、
茉穂ちゃんのすべてを理解することが
できなかったんです。むしろ茉穂ちゃんに対して
否定してしまうようなことも言ってしまったし。
で、茉穂ちゃんが休養してから、自分の中での
ギャップに気づいて。この仕事が絶対という
価値観のもとで茉穂ちゃんのことを判断したり、
こうじゃないかって自分の意見を言うのは
違うんじゃないかって気づいたんですよ。
じゃあどうあるべきなんだと考えたときに、
自分は間違ってたんだと気づいて。たぶん、
それで体調が悪くなっちゃったんだと思います。

――ある意味、自分の矛盾に気づいたときに心のバランスが。

　完全に崩れて。でも、自分が悪いのは
なんとなくわかっていたし、自分が仕事の場で
もっといい環境に行く方法というのが見えて
いたから、それを目指して動き始めたら
良くなりましたし、1人になってからはそういう
環境が作れるようになったので、今はなんとも
ないです。茉穂ちゃんとも話ができるし。

――交流があるんですね。

　私の調子が良くなってから、当時のことを
正直に全部伝えて。2人で一緒に話してからは
以前通りの交流が続いてます。

――それは良かったです。しかし、そんな背景があったんですね。

　はい。自分の考えを変えるひとつの大きな出来事だったなと思いました。