――しかし、とうとう唯一のオリジナル
メンバーになりました。

植村　本当に何と言っていいのか･･････。
予想もしないかたちで仲間が1人ずつ
いなくなり、朋子にしたって病気の件が
あったから、「志半ば」という意味合いが
強かったと思うんです。だからそういった
気持ちも背負いながらこれからは頑張るしか
ないなと思います。最初にJuice=Juiceという
グループが作られたとき、私は最年少メンバー
だったじゃないですか。だけど、その時点では
「最後まで残るぞ」なんて考えてもいなかったし、
ましてや自分がリーダーになるなんて予想も
していなかったわけです。ずっと頭の中に
浮かんでいた「23」という数字の魔力が、
23歳になる私の運命を変えたとしか
思えないんですよ。

――金澤さんだけでなく、辞めていった
他のメンバーの存在も植村さんの中では
大きいですか？

植村　横浜アリーナのステージで感じた
ことがあって、たとえ実際のモニターの音には
入っていなくても、私の頭の中では辞めた
メンバーの声が同時に聴こえてくるんです。
本当に不思議ですよね。それは220公演を
一緒にやったという経験があるからだろうし、
私は歌割が少なかったこともあって常に他の
メンバーの歌を注意して聴く癖がついていた
からだと思うんですけど。だから一緒に
戦っているという感覚が朋子の卒業ライブでは
あったんですよ。