「これは例え話ですけど、大金持ちが
モーニング娘。だとすると、私は今、そこには
いなくて、貧乏、ゼロなんですよ。自分の
位置がわかった。ただ、もともとの貧乏と
ちょっと違うのは、まわりの人たちは
お金持ちなんですよ。最初はそれに
参っちゃってたんです。まわりはお金持ち
なのにこちとら貧乏なんですけど、
お金持ちからしたら、“まーちゃんはそんな
貧乏だったっけ？”っていうやりとりに
なっちゃうんですよ」

――ゼロからやるつもりでいたから。

「もう一度佐藤優樹という土台を作るのは
自分だと思って。ただ、まわりにいるお金持ちは
悪い人じゃなくて、温かいお金持ちだったと
気づいたんです。今日ここにいるみなさんも、
マネージャーさんも、みーんなそうでした。
こういうふうにしか例えられないんですけど、
自分の位置がわかったから、どうやって
いけばいいのかも2割くらいはわかったんです。
あとは日本語力ですね」

――日本語力は大事ですね（笑）。

「変な喋り方しかできない、それプラス人を
傷つけてしまうというオマケがついてくるから」

――意図してないところで誤解が生まれたり
しますよね」

「そうなんですよね。卒業してから6月まで、
いろんな悩みを聞いてきたなかに中学生の
子たちがいて。それが、そんなことで
悩むんだっていう悩みだったんです。
そんな時代に戻れたらいいなって思って
しまうくらい。でも、その子たちにとっては
すごい大きな悩みなんです。お仕事のときも
つばき（ファクトリー）の豫風瑠乃ちゃんと
話が合うんですよ。やっぱり私、脳みそが
中学生なんです（笑）。なのに年齢だけ
重ねちゃってるから、一生懸命つじつまを
合わせてる毎日なんですね。卒業してからは
ずっとそんな生活でした」