「月刊エンタメ」　2018年8月号　「こぶつば夢工房」　[其の伍]徹底自分分析
和田桜子　新沼希空　山木梨沙（ゲスト）　インタビュー（抜粋）

――山木さんは、ももち先輩から多くの気づきを与えられたのでは？

山木　いくらでもありますね。ももち先輩は、テレビの
バラエティ番組などでも幅広く活躍されていたじゃないですか。
それで「ハロプロが世界じゃないから」と、よくおっしゃっていたんです。
「もっと視野を広く持ってほしい」ということですよね。
ハロー！プロジェクトで活動していると、どうしてもグループ単位で
考えがちなんです。「モーニング娘。を抜かしたい」とか。
そうじゃないんですよ。世界にはアイドルがゴマンといるわけだから、
「狭い身内の中で戦ってどうするの？」っていう発想なんです。
「ハロプロ全体で、世界のアイドルのトップに立たなきゃダメだよ」
という言葉は、今でも鮮烈に覚えています。

和田　それは深いなぁ･･････。

山木　あとカントリー・ガールズはMCに力を入れていて、
「ももち劇場」と呼ばれるような小芝居チックな特徴があるんです。
それを自分たちで始めた頃、ももち先輩に言われたんですよ。
「これを嫌いな人は絶対にいる」って。「だから嫌な言葉を
聞くことにもなるだろうし、やめたいと思うこともあるかもしれない。
だけど、途中でやめたら絶対にダメだからね」ってすごく強く
言われて。実際、本当にその通りの展開になったんですよ。
反対派の方も現れたし、それでも「沈黙だけはNG」とスタイルを
貫いていたら、どんどんみんなのトークも上達していって。
ももち先輩は自分の経験を踏まえて話してくれるから、
説得力がハンパじゃなかった。教わったことは、すべて今の
自分の中に生きています。

――ももち先輩自身は、こうやって舞台裏を明かすことを
一番嫌がっていましたけど（笑）。